季節が冬に突入し、ベランダで冬野菜でも育ててみるか、という気になりまして、早速、百円ショップに植木鉢を探しに出かけたのですが、店頭でふと、立ち止まってしまいました。また、安易にプラスチックを買うのか、と。
ここ数年、加速度を増して脱プラスチック、減プラスチックの波が来ていますね。
素焼きの植木鉢を買えたらベランダもさぞおしゃれになるだろうと思うのですが、焼き物の植木鉢は重たくて高価。賃貸マンションのベランダなので、将来的には必ず引っ越しする日がやってくるので、安易に重量のあるものは買いたくない。
さりとて、いつか捨てるであろうプラスチックプランター、それも好みのデザインでもないものをまた買って増やすのか、と考えるとためらいが出てきました。
その時ふと思いついたのが、丈夫な生地のバッグが植木鉢の代わりにならないか、ということ。結局、110円だせばすぐに手に入る植木鉢を買わずに帰宅。
そして、家にあった綿100%のバッグと巾着袋を引っ張りだしてきました。
バッグを裏返すと、マチの縫い目があります。通常、バッグも巾着袋も、底は長方形になっています。これをできるだけ正方形に近づけられれば、植木鉢のように直立するんじゃないか。
そこで、マチをもっと深く広く縫い直すことに。
まずはマチの縫い目が真横になるようにひろげてたたみ…
底を広げます。
底の端どうしを合わせて折りたたみます。このちょうど折れている位置を縫えばいいのでは?
今の縫い目から3~4cm内側を縫います。
そうすると、底が限りなく正方形に近づきました。
それでは、これを植木鉢のように使ってみます。
底に軽石を入れます。
続いて土を入れます。
バッグは袋の口と一緒に折り返して丸め、種を植えたらできあがり。
もし植物が伸びて土を上からかさ増しする場合は、丸めた生地を上にあげていけばOK。
水は自然に布の織り目から染み出してくるので問題なし。ミニ白菜の種を植えてみました。
水はけのことを考えると、この袋の下を底上げしたほうがいいかもしれません。まあそれは、おいおい探していきます。
今回は、植木鉢2個を買わなくて済んだので、
¥110×2=¥220 の節約です。
バッグや巾着袋の生地は綿繊維なので、長期間の使用には耐えられないかもしれません。ただ、一年草の植物が発芽して育ち、収穫できるまでの期間くらいは問題なくもつでしょう。
¥220をケチってセコい、と思われるでしょうか。
最近の異常気象による災害などを見ていると、本当にこのままではいけないと以前にも増して意識が変わってきました。一人の行動くらいで何が変わるんだと言われそうですが、なんとなくもう、これまでのように気軽にプラスチックのプランターを買うという気持ちが薄れました。
本当に必要になれば買うかも知れない。でも、身近に既に持っているもので代用できることがないか一旦考えて、それで、もう他にできることはないなと思ったときに買えばいい かなと。
それから、家庭での食料自給率を1%でも上げられないか、ということも最近よく考えるようになりました。土から離れた都市の賃貸マンションの片隅で、どこまで食料自給率をあげられるか(笑)。
でも、自分で食べるものをどこまで自分で賄えるか、まずは小さいところから挑戦するのも楽しいのでは。
減プラスチック生活とベランダ家庭菜園について思いをはせ始めたところです。
【後日談】
種まきから2週間後の様子です。
たくさん発芽し、間引きしないといけないほどです。
布袋は常に湿っているので見た目はかなり怪しいですが、なんとか収穫まではもつでしょう(笑)。