今回は、ポータブル電源を購入前に考えたことをまとめました。購入を検討されている方の参考のひとつになればうれしいです。
(※もっと詳しく上手に説明されている方がたくさんおられますが)
私が購入したのは、Jackery Solar Generator 1500 ポータブル電源 ソーラーパネル セット です。(2023年11月末購入、現在2024年8月末)ポータブル電源には、100、600、1000、1500、2000、3000と種類がたくさんあります。この数字は大きくなるほど、電気を貯める容量や一度に使用できる量が増えますが、価格もかなり高額になっていきます。
購入を検討した際、悩んだのがこの種類の多さ。どれを選べば、自分のライフスタイルにとって正解なのか、と。
まず最初に考えたのは…
1500は、同時使用できるコンセント(AC100V)が3つ、USB-Aが2口、USB-Cポートが1口です。また、我が家には不要でしたが、車載冷蔵庫などで使用できるシガーソケットも1つ付いています。
ジャクリのポータブル電源1500と似たもので、1000のラインナップがあります。
Jackery ポ一夕ブ儿電源 1000
Jackery ポ一夕ブ儿電源 1000 Pro
Jackery ポ一夕ブ儿電源 1000 Plus
Jackery ポ一夕ブ儿電源 1000 New
なんと、1000だけでも4種類。
一方、1500は、
Jackery ポータブル電源 1500
Jackery ポ一夕ブ儿電源 1500 Pro
2024年8月現在のサイトでは、「在庫限り」という販売になっているので1500は生産しなくなるのかもしれません。今後は1000、2000、3000という種類なのかな?
いずれにしてもまず、コンセントを何個同時に使いたいか、USBによる充電、スマホなど小型機器の差込口が何個ほしいかによって、選択肢のふるい分けをします。
次に考えたのが、
一泊二日のキャンプで必要な電力量を貯めたいのか、停電の時の予備電源にしたいのかなど、使う場所や目的をまず考えました。
私の場合は…
電気代の節約
ベランダで発電した電力を使えるだけ使い切りたい!
これなら、1000でも2000でも3000でもよい、ということになります。たくさん貯めて一気に使ってもいいし、チマチマ貯めたものをすぐ消費しても良い。
そこで次に考えがのが、
▼詳しい使いみちは先のブログで紹介しています。
ベランダ発電の電力を何に使っているか
照明や調理、スマホやゲーム機、電動自転車など、ありとあらゆるものに使用していたのですが、特に調理での電力消費が多いと考えました。電気コンロを使用して鍋でご飯を炊いたり、電子レンジを使用したい、しかもできれば同時接続したい なと。
そこで次に調べたのが、電子レンジのワット数と、電気コンロのワット数。我が家の電子レンジは600ワット。電気コンロは、弱から強までの使い方によって80~1400ワットになると判りました。電気コンロはソーラーバッテリーを購入後に買おうと思っていたのですが、この電気コンロの火力を最大にして使用した場合、1400ワット必要になるなら、そもそも1000ワットのものを購入したらすぐに電力消費してしまうではないかと判りました。
また、たくさんの使用者のコメントを読んでいると、1000を購入した方が「やっぱりもう少し大きな容量のものを買えばよかった」と言われていることにも気づきました。これは1000が小さい、だめだということではなく、1000を使っているうちに蓄電や節約に意識が上がってもっと大きな容量を使いこなす技量ができてくる からではないかと。じゃあ2000にするか…となるとこれが軽く20万円を超えてしまうので今の自分には勇気がでない。車を所有しているわけでなく、ベランダに差し込む太陽光だけで発電を考えている自分がそこまでの大容量を必要とするのかと考え、必然的に1500が自分の選択肢になりました。
最後に、1500と1500 Proの違いについて調べました。違いは色々とあり、コンセントからの充電スピードがあがったこと、ソーラーパネルの対応枚数や重さなどいくつかある変化の中で、私がこれだと思ったのが 充電のサイクル数。1500は800回、1500 Proは2000回。
仮に365日晴天だとすると800回なら2.19年、2000回なら5.47年。
自分が暮らしている地域では調べてみると年間晴天数がおよそ230日くらいらしいので、
800回なら3.48年、2000回なら8.7年。製品の保証期間なども考えて、1500 Proを買うことに決めました。晴天の日に毎日ソーラー発電すればおよそ8.7年は問題なく使用できるだろう、と。
この購入まで色々と調べた時間も、最初から誰かに正解をもらって買うのと違って、普段自分がどんな家電にどのくらいの電力を使っているのかを体感する良い機会に なりました。
普段何も考えずに使用しているドライヤーが600~1200ワットも使用していると知り、毎日数分ちょっと長く使用し続けるだけで年間の電気代にすると結構変わってくると気づきました。毎月ポストに入る電気代の明細の金額しか見ていなかった頃から比べると、ずいぶん目が開いてきたなと思いました(笑)。
我が家のように限られたベランダスペースでは ソーラーパネルが何枚設置できるか もかなり重要で、購入しようと考え始めてからは太陽光がどのくらいベランダに降り注いでいるかも数ヶ月見ていきました。もちろん、ソーラーパネルのサイズを測って設置可能かどうかも調べました。
このパネルのサイズも事前によくよく検討が必要です。SolarSaga 100と200があり、サイズが違います。小さなベランダ発電には100のほうが向いています。スペースが十分にあり、ご自宅の庭やガレージなど広いスペースがあるなら200のサイズを広げて発電できると思います。何も考えずにセットものを購入してあとから広げられないということがないように気をつけましょう。
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こうして購入までに長い時間をかけて色々と考える中で、誰にでも分け隔てなく降り注ぐ太陽は、無償提供されている貴重な資源なんだと実感 しました。
日本はエネルギーを海外に頼っているので、戦争やコロナ禍などになってその脆弱性に改めて気付かされることになりましたが、太陽や風力という無償のエネルギーをうまく暮らしに取り込むことができれば、たとえわずかでも自力でエネルギーを賄うことができます。
経済的に余裕があるとは言いづらい我が家でも、ベランダには毎日それなりに太陽が降り注いでいて、これを電力に置き換えることができれば年間でどれほどの節約(資産)になるのかと考えるだけで私はワクワクしました。しかし、ソーラーバッテリーもパネルも安いものではない。
最後の最後に「よし、買おう!」と踏み切れたもうひとつの後押しは、もし「やっぱり我が家ではうまく活用できないな」と思ったときにはメルカリで売ればいいと思えた ことです。
街の中古品買い取り業者に頼んでもそれなりの値段で引き取ってもらえますが、自力で売る価格の6分の1くらいになってしまうことを経験で学びました。いざとなれば自分で売ればいいんだと思えるほどこの数年でメルカリが上手になっていたこともひとつの安心感になりました。
見方を変えると、メルカリで中古のソーラーバッテリーを買うという方法もあったのですが(笑)、まず正規店から購入し、自分のライフスタイルに合うなら最後まで使い切りたいという決意で買いたかったので、満を持してようやく2023年11月末に購入できました。
調べて悩んで迷って…ずいぶん時間をかけましたが、これが私にとっての新しい一歩になりました。
これまで小さな節約をコツコツ続けてきて、プール金を作れていたこと、節約や貯金、投資に対して敏感になり、「自分に降り注ぐ太陽は資源(資産)だ!!」と意識が変わってきたことはとても大きいです。
次回は、購入後に考えたことについてまとめます。