前回、揚げ物の油カスを取り除く方法 をご紹介しました。今回も、食用油の話題です。
揚げ物の油カスを取り除く方法
↑前回の話題
鶏肉をよく使うわが家では、皮の部分をいつもよけています。
※身の中に、黄色くなっている小さな脂身がありますが(上写真の左)、これは内臓脂肪の部分なので、皮とは違います。これらは取り除きます。
鶏肉料理で皮が出るたびに、よけて冷凍、よけて冷凍、をくり返し、それなりの量になるまでストックします。
これだけで、およそ1ヶ月ちょっとくらいでしょうか。
皮だけで200gを超えました。今日はこれを調理します。
複雑なことは何もせず、ラップをはずしてそのままフライパンに投入。中火でひたすら放置。
事前に解凍しておいてもよいです。私はカリカリに焼き上げるので、そのまま投入(笑)。
ふんわり焼き上げたい方は、解凍してから焼きましょう。
少しずつ焼色がつきながら、解凍も進んできました。
焼けた皮は縮んで丸まるので、ハサミで切りながら焼きます。
焼いている途中で油がたくさん出てきます。ボウルなどによけながら焼き続けます。
※油は熱いので取り扱いにはご注意を。
こんがり焼けたら、たまった油を取り除きます。
約200gの鶏皮から、約50gほどの油がとれました。
カリカリになった鶏皮は、塩をかけて美味しくいただきます。
熱が下がったら、小さな瓶に入れ、これを料理のときに少しずつ使います。冷蔵庫にいれて、3~4週間ほどで使い切るようにしていますが、一週間程度なら常温でもOKです。
菜種油や米油、オリーブオイルなど、植物性油を使いたいときは市販の植物性油を使い、肉を炒める時や、肉と野菜を炒める時などにこの動物性油を使います。
最近とにかく食用油が高いと感じるようになりました。このわずかな鶏皮油がどのくらい節約になるかも考えておきます。
動物油と植物油を比較しても…とは思いますが、目安がないので単純比較します。
市販の食用油の場合、1000g¥591円。
これを食用油の50gと単純比較すると…
…50gの鶏皮油は、およそ30円分の油、に匹敵。
今回、ガス代がおよそ15分かかっています。参考までにいくつか調べてみたところ、ガス代は中火で1分に約0.36円かかるそうです。(※ガス料金の目安を160円/1㎥とした場合)
ということで、自分で油を作れば、24.6円の節約。計算してみる前は、もっとガス代がかかると思っていました。
1ヶ月に一度、この節約の作業をすると…
年間約300円、油代を節約できるようです。これは、大きいか、少ないか。
金額でみると劇的な節約ではありませんが、毎月1回、カリカリ鶏皮を食べるついでに油がつくれると思えば、それほどの手間でもありません。
ちまちまくり返せば、やっぱりこれも、コツコツ ありがたい節約 になると思うので、今後継続していこうと思います。
また、コスト面での節約という話だけでなく、動物の肉(命)をきれいにいただくことにもつながると思います。魚を食べる時に、身だけでなく、頭の部分で煮物を作ったり、骨でだしをとったり、時には骨せんべいにして全体的に活用していただくように、動物の肉も丁寧にいただくこともいいことじゃないかと。
…というわけで、ちょっとひと手間かかりますが、コツコツ油をとっていきたいと思います。
なにより、鶏皮は美味しい(笑)。
こちらはとんかつ用の豚肉。端にあぶらがしっかりついています。そのまま調理して食べてもよいですが…
これも取り除いて冷凍し、一定量たまってきたら鶏皮油と同様に今度作ってみようと思います。
豚肉を焼くときに出た油をよけておくと、自家製ラード(豚の背脂)が作れます。 知人のご家庭では、豚肉を炒める度に出てくる油を牛乳パックに入れて継ぎ足し継ぎ足し使っておられるそうです。
調理油はそもそも、フランパンに食材が焦げ付きにくくするための “ 潤滑油 ” です。味わうための調味としての油を使いたいのか、焦げ付きにくくするための 潤滑油 として使いたいのかによっても、使いたい油が変わってきますね。
よかったら鶏皮油づくり、やってみてくださいね。