紀文のパリパリポテトWチーズを自家生産してみました。

日々のごはん

この1~2年の物価の値上がりには、恐ろしいものがありますね。最近娘が紀文のパリパリポテトWチーズをいたく気に入り、何度もリピートしています。

1袋235円…これは自分で作ることもできるんじゃないかと思い、挑戦してみました。
ブログの末尾で簡単な価格比較もしていますので、よかったらご覧ください。

名称は「そうざい半製品」。「半製品」とは、「製造・加工工程の途中にある未完成の製品。最終製品として完成してはいないが、中間製品として販売・貯蔵が可能なもの。」(※コトバンクより)です。焼いたりあげたり温めたりして最後の調理のひと手間を加えることで仕上げることができる料理、ということですね。

こういった半製品は、時間と手間さえ惜しまなければ自分で作れるものがたくさんあります。食品メーカーが作ってくれたものを買うということは、作る手間の一部をお支払いしているようなもの。

原材料は、小麦粉(恐らく皮の部分)、プロセスチーズ、乾燥マッシュポテト、とうもろこし、マヨネーズ、食塩、でん粉…となっているので、メインは皮とチーズとポテトがあればよさそう です。

それでは、作ってみましょう。まず、じゃがいもの皮をむきます。

280gあります。

私は土鍋を調理器具に使っていますが、ここは炊飯器でも鍋でもよいです。ほどよくカットしたじゃがいもを入れ、牛乳150cc、バター20g、水を100ccいれて煮込みます。

調味料は、塩コショウ。

グツグツと煮込み、水分を飛ばしてじゃがいもをなめらかにします。途中で味見をしながら、塩を足したり、バターが足りないと思ったら追加するなどして、食べて美味しいと感じる味に仕上げます。

※マッシュポテトの分量は、何で作るかによっても変わります。私は土鍋で保温調理したあと、水分を飛ばしながら煮込むという形で仕上げていますが、炊飯器で作る場合は水をいれる必要はありません。バターや牛乳の分量は作り方を紹介しているサイトなどでもまちまち。何度か作って自分なりの最適分量を見つけてみて下さい。

もともとパリパリポテトが入っていたトレーや、冷凍餃子のトレーを活用します。

 

餃子の皮に、マッシュポテトとプロセスチーズを入れて包みます。市販品はカマンベールチーズとチェダーチーズの両方が入ったものでしたが、我が家は一種類のみ。

 

ざっくり30個分作って、まだマッシュポテトが余ったのでそれはそのまま食べました。ポテト餃子はこの形状のままナイロン袋に入れるか、ラップで包んで冷凍庫へ。

 

数十分後、完全に固まったのでごそっとチャック袋に入れ替えて再び冷凍庫へ。

 

あとは食事の時にちまちまと活用していくのみ。

 

自家製パリパリポテトができました。ちょっと市販品よりポテトの量が多かったかもしれません。味は市販品とほとんど変わらない印象でした。

このポテト餃子を作る手間を、面倒だと思わないで取り組むためには、どのくらい金額のメリットがあるかを知ることが重要 です。労力をかけてさほどでもない結果になると、やるだけ無駄と思えてしまいますもんね。

…ということで、比較計算してみました。

市販品
パリパリポテトWチーズ ¥235(ライフ)/12個入り
市販品のポテト餃子は、1個21.3円
※購入したスーパーや、セール有り無しによっても販売価格は変わります。

自家製の場合
餃子の皮 85円/30枚入り (サンディ)
じゃがいも 170円/5個 (業務スーパー)※安売りの時に購入 ※作ったじゃがいものうち、実際は2割くらい、そのまま食べた(笑)。
牛乳 193円/500ml (ライフ)500mlのうち150cc使用 → 57.9円 分使用
バター 448円/200gのうち、20g使用 → 44.8円 分使用
プロセスチーズ 267円/200g のうち 90g分使用 → 120円 分使用

合計:120円85円+170円+57.9円+44.8円+120円=477.7円/30個のポテト餃子
15.92円 16円(手作り1個の値段)

結論
市販品は1個21.3円、手作りすると1個16円
差額は 1個につき5.3円

つまり、市販品1袋(12個入)を買うと、
12×5.3円=1袋につき、63.6円お得

これをどう考えるか。

市販品の値上がりもさることながら、自分で作るとなると、餃子の皮・じゃがいも、牛乳やバター、チーズも同時に値上がりしています。となると、差を生み出せるのは人件費、作業コストのみ。大量生産のメーカー品は大量仕入れで価格優位性があり、原価がぐっと下げられます。一方、自分で作る場合は、少しでも安い材料を売っているスーパーに行き、ちょっでも安い材料を手に入れなければ戦えない。今回の計算では、牛乳は500ml入りで入手したためやや割高に。割安のバターやチーズにしたり、皮に包むマッシュポテトの量を減らして50枚の皮で包むこともできたと思うので、実はもう少し自家製のメリットが出せるように思います。

私の最終結論は、じゃがいもが最も安く手に入る収穫シーズンに、娯楽の延長として作ること。原材料で一番比重の高いものをいかに割安で入手するかがキーです。そして、作ること自体を作業や節約のための労働と思わず、好きな音楽を聞いたりテレビを見たり、家族と雑談したりしながら手は動かしてつくるなど、節約を半分娯楽のようなものとして楽しみたいところ。1袋63.6円だとしても、一ヶ月に一度作ってちまちまと食べていくなら、1年間でみると…

63.6×12ヶ月=763.2円

食品が値上がりして、高いなあとつぶやいてしまいそうになりますが、「それ、自分でつくれないかな」とちょっと考えてみるのもいいのではと思います。

余談ですが、このパリパリポテトWチーズには別バージョンとして、パリパリポテトもちとち~ずという餅入りのものがあり、こちらはWチーズよりさらに割高。餃子の中にポテトと一緒に少量の餅が入っていて、これも娘はお気に入り。細くスライスした餅を一緒に入れればいいだけなので、これも自作しようと思えばできます。また、さらなる発展系として、マッシュポテトにカレーパウダーを入れるなど、中身のアレンジをしても楽しめますね。

 

 

 

 

 

 

 

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