電気代について見直してみました その1 2023年のささやかな取り組み

ライフラインについて考える


電気代について見直してみるきっかけになったのは、一年前、2023年の2月。明細をみて驚きました。

電気代 21,035円

賃貸マンション2LDK(約50㎡)の冬の電気代が 2万円超!? この金額をみて初めて、電気代について真剣に見直そう という気持ちに。

そこでまず、これまでは金額にしか目を通していなかった電気代の明細書をもとに、エクセル表を作ってじっくりと考察しました。

この請求金額は、電気代が上がったからなのか、それとも自分が電気を浪費したからなのか、もっと削れる部分があるのか、ないのか

明細書の項目をエクセルに記録。燃料費調整額、再エネ促進賦課金…。試用期間と日数を入れ、平均単価の計算欄も作ってみました。電気の使用量、キロワットの数字もこの時からじっくり見るようになりました。契約している電力会社でも、ネットにログインして使用量や金額、前月比較、前年比較などがすぐにできたり、過去2年にさかのぼって料金グラフ、使用量グラフを見ることはできましたが、まず数字で自分が理解をしっかり深めるために、あえて自分で作った表に転記することにしました

人生でもっと高い価格を出した2023年1月(使用期間12/12~1/13)は、一番寒い真冬で、しかも年末年始をほぼ家で過ごしました。この冬、知り合いから2畳用の電気カーペットを譲り受け、調子に乗って一日中つけてゴロゴロ過ごしていました。いやあ~あたたかかった!

しかし、電気代が2万円を超えたのを契機に初めて、使っていた電気カーペットの製造年を慌てて確認 したところ、2009年製造だと判明。なんと14年も前のもの でした。家電メーカーは省エネ対策のため製品をどんどん改良しているのに、自分はタダでもらえたと古い電気カーペットを喜んで使用し、電気代を大幅に上げるという痛い出費をしていたようです。

それでは、電気カーペットを使用していなかった2022年の電気代はどうだったのかを見てみましょう。

2022年の電気代の明細をすべてひっぱりだし、エクセルに書き込んでいきました。
※2022年の3月までは楽天電気を使用していたのですが、2022年4月分から電気会社を変更していました。楽天電気の頃の明細がでてこなかったので金額しか入れていないので正確な使用量が分かりませんが、2022年の電1月分の気代は13,962円。

2022年  →  2023年
13,962円 →  21,035円
差額7073円

2022年と2023年で冬のライフスタイルは特に変えておらず、唯一の変化は電気カーペットの使用が追加されたのみ。単純すぎる推察ですが、14年前の電気カーペット導入で電気代が7,073円アップ、つまりタダだと思っていた電気カーペットは7,073円で購入したようなもの。大変残念ですがこの電気カーペットは2023年の寒い冬を暖かくしてくれたことに感謝しつつ、市の粗大ごみで処分しました。

こうして2023年春、私は電気代削減について真剣に取り組みはじめることになりました。今となってはむしろ、この古い電気カーペットがきっかけをくれたようなもの ですから、感謝(笑)。

参考までに、2022年の1年間の電気代は116,828円

わが家の使用条件
・親子2人暮らし
・親は在宅ワークで終日在宅
・2LDK(約50㎡)

まず電気代削減のために、図書館で本を借りる、気になる電気代関連の本があったら買って読む、節約関連のネットニュースやSNSなどを積極的に見る、といったことから始めました。おすすめの本を以下にご紹介しておきます。

ここでもヒットしたのが、アズマカナコさんです。

その他:
節電母さん アズマカナコ著
わがや電力 12歳からとりかかる太陽光発電の入門書 テンダー著

これ以外にもたくさんたくさん読んだのですが、特に印象深く響いたのが上記の本でした。アズマカナコさんは昭和30年代の暮らしを愛し、実践しておられる方で、一戸建て4人暮らしの電気代が月600~469円という仙人のようなお方。さすがにここまでの達人にはなれないなと思い、そこから次に太陽光発電の本を読むようになりました。そうして一通りの基礎的な情報を読み込んだ結果、とりあえず自分にできる身近なところから節電に取り組もう という気持ちに。

家の電気代で最も大きな比重を占めるのが、冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン。この4つの節電攻略が電気代をさげる鍵であることがわかりました。

これら一気に過度な節約にとりかかってストレスが増えたり、頑張りすぎて続かずに挫折するという事態を避けるため、スモールスタートを心がけました。

テレビを見る時間を減らしたり、エアコンの使用を減らすといったことはせず、まず照明器具を無駄につけっぱなしすることを控えていくことに 。何事も、やりすぎない、頑張りすぎない、突っ走らない、がモットーです。

 

まずは、電気配線の見直し。以前からタコ足配線になっていることは気にしつつ、全く対策をとっていませんでした。

 

そこで、誰もが最初に手を出す「コンセントタップ」を購入。

つけっぱなしせず、使わないときは電源を落とすことに。毎日見るテレビはそのままでもよしとしつつ、時々しか観ないDVDやゲームなどは落としておく。たったこれだけのことですが、初期投資したコンセントタップ代(1,000~2,000円)を節約した電気代から回収するには恐らく1~2年かかるそうです(ネット記事参照)。それでも、電気代節約のスタートラインには立てます。

まずは、始めると決めることです。

コンセントタップひとつ買うのだって、何m必要か、タップ何個のものがベストかを調べて買うまでにもやっぱり時間と気力を使います。サクサク一気にあれもこれもできたらいいですが、まあ1ヶ月に1個、クリアできたら自分をほめておきます(笑)。

次に、一番よく点灯しているリビングの照明器具のワット数を調べました。

わが家のリビングの照明器具は、アイリスオーヤマのシーリングライト。

 

かさを外して…

 

本体を取り外します。

 

ライトのワット数を確認。

 

なるほど、35.8ワット…。

 

ダイニングキッチンにはもうひとつ、キッチンの壁に面した小型の照明器具が取り付けてあります。こちらのワット数を確認することにしました。

 

賃貸暮らしでワット数なんて確認しようと思ったことなどありません。一体この照明は何ワットなんでしょう?

 

カバーを外すのにまず苦労(笑)。

 

消費電力は…12ワット。リビングの天井が35.8ワット、こちらは12ワット。つまり、部屋の照明器具の3分の1のワット数ですね。

わざわざ部屋全体を明るくしなくても、キッチンの明かりで十分作業ができるときには、これからは積極的にこちらの電気のみでも十分ではないか と考えました。

もう一度おさらいします。年間でかかる家電トップは、
1 冷蔵庫
2 照明器具
3 テレビ
4 エアコン

…と続くそうです。

このうちの照明器具のうち、1部屋のリビングの照明器具をできるだけ3分の1のワット数のほうを推奨して使用していけば、年間にかかるコストもわずかですが削減できると考えました。これを、なんとなくもったいないからと思ってこまめに電気を消そうとうするのは目標があいまいな努力をしているような感じです。しかし、あえて調べた上でこちらを選択するというのは自分の中で大きく気持ちが違います。「3分の1だからこっち!」と思うとなんと清々しいことでしょう(笑)。

こうして、なんとかしなければと思ったときから、ちょっとした意識と行動の変化でどのくらいの差が生み出せたかを見てみましょう。

 

2023年6月の請求(5月中旬までの使用量・金額)を見てみましょう。2022年の金額と比較してみます。

4月は1,736円、5月は258円だけ下がっています。6月はむしろ147円上がってしまいましたが、使用量を比較すると1キロワットだけ下がりました。

要するに、使用量はじんわり下がっているけれども電気料金が若干上がっている ちょっと小電気を使ったりコンセントタップを使うだけでは対して差がでない…まあ、もちろんそうだろうと思います。

 

そこで次に、「ソーラーライト」を買うことにしました。調べて悩んで悩んで、こちらの製品を購入。決め手になったのは、温かみのあるライトの色と、手に持って運びやすいこと、折りたたみ式で充電しやすそうだったこと。

購入価格:3,890円(税込)をちまちまためたポイントで購入、0円スタートです。

 

やわらかい電球色の光でした。ランプの調光を変えることができるので、寝室の就寝前の明かりとしても使えるため、寝室用にも。

 

LEDソーラーランタン Lepwings

 

開くとこのような感じでソーラーパネルになります。晴天の日なら8時間で満充電。一番強い明かりにすると10時間連続点灯、一番弱いエコモードの場合は80時間連続点灯可能とのこと。

 

こちらの製品の良いところは、スマホに充電できること。

 

USBとタイプCの差込口がついています。

ただし、8時間連続で太陽の光を追いかけながらパネルに照射しつづけられるほどわが家のベランダは日照が長くないので、仕事の合間に時々角度を変えながら光のあたる時間を精一杯照射させられるように気をつけました。実際にスマホに充電させようとすると、低速モード充電になり、途中で出力がなくなってしまうため、「1台では足りない…」と思うようになり、、、、

最終的に3台に増やしました(笑)。

2台目の価格:3,306円に値下がりしていたタイミングで購入。ポイントの残りを半分使用し、実出費は2,165円で入手。

3台目の価格:3,306円。

…ということで、3台のソーラーランタン代の実質合計は 5,471円 でした。

こうして、トイレに行く時にわざわざ廊下の電気をつけない、トイレや洗面所の電気をつけずにこのランタンを持ち歩いて暮らす生活を数ヶ月やってみました。天気の良い日中にソーラーパネルを広げて充電し、夜にスマホに移す、食器洗いなど簡単な洗い物の際はキッチンライトをつけずに3台のソーラーランタンで済ませる等、色々と照明の節電ゲーム(ここはゲーム感覚で楽しんでいるのであえてゲームと言っておきましょう)をした結果…

小型のソーラーランタンを購入後の電気使用量と料金、その差額はこのようになりました。

意識を変えてから使用量は279キロワット減量、金額は年間5,705円さげることができました。

ソーラーランタン3台の購入コストが5,471円だったので、2023年は節約努力と初期投資でトントンという感じですね。来年から本当のメリットが始まるということになります。

しかし、このちまちまランタン節約は習慣として定着するのにある程度の気合いとこなれ感が必要になるので、あまり軽率に推奨はしません。前向きに本気で節約にトライしようと思う方にはおすすめです。また、親子2人暮らしですが子どもに節電協力は一切求めませんでした。とりあえず、ちょっとした意識とツールで下げられる精一杯の節電がこのくらいだった、という結論です。

2023年が2022年よりも比較的夏の暑さが穏やかでエアコン使用頻度が少なかったなど、何かしら気候の影響で得られたメリットもあったと思うので、節電のすべてがこの差に出ているかと言われたらなんとも言えませんが、いくらかは間違いなく反映されているだろうと思います。

しかし、せっかくここまで進んでいるので、私はもうひとつ分け入っていこうと考えました。それが、折りたたみソーラーパネルを購入してベランダでもう少し本格的な発電をすること です。次回は、ソーラーパネルとバッテリー購入のお話をつづりたいと思います。

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