ベビーリーフ&三つ葉を育ててみよう

ちいさな家庭菜園

前回の話題「かいわれ大根&スプラウトを育ててみよう」に続いて、今回も葉物野菜を育てた話です。

かいわれ大根&スプラウトを育ててみよう
生野菜がどんどん値上がりしていくので、水耕栽培に挑戦してみました。まずは最も手軽なスプラウトから…

前回は、かいわれ大根とスプラウト、今回はベビーリーフと三つ葉です。自宅で水耕栽培をやってみようと思った最初のきっかけは、葉物野菜の値上がり。毎週当たり前のように買っていたレタスやベビーリーフがじわじわ高くなるので、自分で育てようという思いに。


レタスは一昔前は、1玉100円、三つ葉も1袋100円くらいのイメージでしたが、近隣スーパーでは現在レタスが1玉213円(税込)、三つ葉1袋149円(税込)※2023年冬
葉物野菜は、温室育ちか露地栽培か、また露地栽培の大収穫シーズンと冬場とでも大きく差がありますが、最も安い時期ですら高いと感じてしまいました。

ダイソーで購入したベビーリーフの種。2個110円だったので、まず1袋だけ購入しました。1袋55円。(2個セットのうちのもう1個はかいわれ大根の種だったかな…)

ベビーリーフの種は、とても小さい!

ネットで育て方を調べたところ、豆苗などを育てる容器(セリアで購入1組110円…ザルと本体2つ構造タイプ)と、ハイドロボール110円×2袋(大・小各1袋)の合計330円で材料がそろいました。

まず容器の底にストッキングタイプの排水溝のゴミ取りネットをかけ、その上からハイドロボール大・ハイドロボール小を入れます。ハイドロボールは小さなクズがたくさんついているので数回水通しをして汚れをとってから種をまきます。水を入れ、芽がでるまでは濡れたウエットティッシュをかけて数日待ちます。人生最初の種まきは、2023年5月。

…が、数時間後にはもう芽が出はじめました。

かいわれ大根同様、とてもかわいいです。

数日経つと小さな芽がびっしり。窓辺に置いていると太陽のほうに向かって一斉に傾くので、毎日向きをひっくり返しました。

密集しすぎているので、間引きます。

きれいなばらつきになりました!(こんなにちゃんと発芽するなら、もっと種を節約して蒔いたら良かった)

間引いた葉っぱは、いただきます。


1~2ヶ月後、途中で根腐れして抜いてしまったものもありましたが、あいたところには追加で種をまき、育ちすぎたら間引き、大きくなりすぎた葉を収穫するなど、ベビーリーフライフもすっかりなじんできて、食卓にあがることが増えてきました。


朝のサラダに混ぜて何度もいただきました。


ベビーリーフは数種類の野菜のミックス。5月からスタートして夏くらいになると一度に結構な量がとれるようになってきました。

秋頃になると、かいわれ大根・スプラウト・ベビーリーフの三つ巴ですっかり葉物野菜を買うことが激減。成長を見守る楽しさと小さな節約ができているうれしさで毎日うきうき。塩の研究の時に購入したわじまの海塩で何度もいただきました。

つづいて三つ葉。そもそも三つ葉を水耕栽培で育てられると思っていなかったのですが、購入後の三つ葉の根をペットボトルで育てている人を見て、もしかしたら種からいけるのでは、と実験してみることに。あまりやっている人がいないので成功するか不安でした。

ベビーリーフと違って、三つ葉はとにかく発芽が遅かったです。ベビーリーフが1~2日で発芽を始めるのに比べて、三つ葉は1週間たっても芽がでる様子が全く、「腐ってしまったのかも」と追加でたくさん種をまいてしまい、2週間後に一気に発芽したときには、えらいことになってしまいました。

双葉のあと、三つ葉らしい本葉がでてきました。


さらなる良い成長に向け、いくつか間引きました。茎があまりにも細くてヒョロヒョロしているので、ここからさらに無事に育つのかちょっと心配でした。

間引いた三つ葉ももちろん美味しくいただきます。

お味噌汁に入れたり…

雑炊に入れたり。

そうして、2023年5月から約9ヶ月経過した2024年2月現在、三つ葉やベビーリーフ、スプラウトたちは今…

三つ葉はもりもり育っています。親子丼に載せたり、お吸い物に入れるなど、登場するのはちょっとちょっとした時ですが、わざわざスーパーで買わずにすべて自家栽培で完全に賄えるようになり、全く買わなくてよくなりました。

ベビーリーフは葉っぱが大きくなるたびにカットしつづけたため、現在は茎がかなり間延び。春ごろに一度リセットして種から育て直してもいいかなと思っています。2鉢の水耕栽培のおかげでベビーリーフ自体を買うことがなくなりました。


かいわれ大根&スプラウトのほうは、現在スプラウトの種がきれており、仕方なくかいわれ大根を3鉢育てています。

ベビーリーフは1袋の価格変動が大きいことと、お店によって1袋のサイズにばらつきが大きいのですが、こちらのお店では1袋170円。


最後に、非常にざっくりとした計算になりますが、試算しておきます。
水耕栽培にかかったコストは容器・土・種で合計770円。参考までにレタスとベビーリーフを毎週1袋購入した場合(レタスまたはベビーリーフどちらか1つ)、ざっくり7,000円ほどですね。
つまり、7,000ー770 = 6,230円ほどの葉物野菜コストを下げているとも言えます。
※レタスは一年を通して価格変動が大きいのでざっくり目安価格として198円で計算してみました。

ただし、前回のスプラウトやかいわれ大根もベビーリーフ栽培と同時に購入して育て始めており、どれをどう育ててどのくらいコストメリットがあったかというのをきれいに算出するのは難しいので、これ以上の細かい計算はしないでおきます。

ベビーリーフと三つ葉の種は現在も1袋を使い切っておらず、2024年以降も活用できること、容器を大事に長く使えばあとはひたすら節約効果しかないことをふまえると、水耕栽培の節約メリットは非常に大きいことを実感 しています。もちろんレタスは大好きな野菜に変わりはなく、サンドイッチを作る時などにまれに購入しますが、育てる楽しさを知った今は頻繁に買う必要がなくなりました。

未来に備えてお金を貯めて育てている今、日々の暮らしを楽しみながら倹約するためのひとつの方法として水耕栽培は非常に効果が高いと感じています。今年はさらに違う種類のものに挑戦したり、楽しい味わい方のほうに工夫をこらしていこうと思います。よかったらみなさんも一度トライしてみませんか。

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