切り干し大根は好きになれます。

日々のごはん

「日々のごはん」5つ目の料理は、切り干し大根 です。

最近、大根がめちゃくちゃ高くないですか? 冬場の大根って、昔は1本100円!みたいな値段だった気がします。ところが今は半分カットの大根が西友で96円、ライフで116円(2023年12月現在、ネットスーパー価格)。こで悩むのが、100円前後する半分カット大根を買うか、150円前後する大根1本を買うか という問題。明らかに1本の大根を買ったほうがお買い得ですが、大家族じゃないので使い切れない。親子2人暮らしで大根1本を消費するのは、かなり大変 です。

大根の旬は12~2月 と言われています。この最盛期は、収穫量が一気に増えることからいつもよりもぐっと価格が安くなっているはずですが、輸送コストやお店自体の設備費高騰などいろいろな事情から以前ほど手頃な値段でなくなっています。しかし、それでもまだまだ大根は冬場の食材としてはコスパがいい。仮に12~2月の3ヶ月間、週に1回半分カットの大根を買うのと、2週に1回大根1本を買うのとどっちがどうでしょう。計算してみましょう。

単純計算で、大きな大根 1本を 2週間かけて食べるのと、半分カット大根を毎週買う差は、結構ありますね(笑)。近頃は銀行にお金を預けておいても利子が315円もつきませんから、大根の買い方をちょっとだけ工夫することで この冬に 315円 くらい上手に節約してみたいもの です。そこで重要になってくるのが大根1本をいかに腐らせずに上手に少人数家庭で食べきるか。2週間かけて冷蔵庫にいれて少しずつ食べていく方法では明らかに後半で変色・腐敗・水分欠乏が起こります。そこで提案したいのが、干すこと 。節約にさらなる磨きをかけると決心した2023年、我が家はついに 干し網 を入手しました。(ホームセンターやネットショップなど、どこでも買えるものです。)

まずは大根を干す準備。すぐ食べる量は冷蔵庫に入れ、1週間以内に食べきります。残りは切り干し大根用に、ベランダで干します。

繊維にそってカットします。市販の切り干し大根くらいの太さにするには、3mmくらいの棒状にするのが一般的 です。

あんまりきれいにサイズがそろっていませんが…よしとしましょう。

さて、私が今回新たにご提案したいのは、市販の切り干し大根よりももっと太い、極太切り干し大根づくりです。1cm厚カット にしました。

それをさらに1cm幅でカットすることにより、1×1cmの棒状 にします。

そうして、あとは干し網の上に広げて数日干すだけ。どのくらい干すかというと、カラッカラのミイラになるくらいまで 。天候にもよりますが晴天だと2~3日くらいで細いほうは乾きます。しかし、1cm角棒大根は4~5日くらい必要です。曇りの日が続くと、ひっくり返したりしながらもう数日ほど。

※わざわざ干し網まで買って作るのはちょっと…という方は、ザルなどの上にひろげて、日当たりのよい窓辺(風通しがよいとさらにベスト)で干しても大丈夫です。虫やホコリよけのため、上からもうひとつのザルをかぶせておき、時々ひっくり返すなどして水分が抜けるようにすればできます。

そうして完成しました、ミイラ…じゃなくて、切り干し大根。左が1cm角、右が3mmサイズです。

こんな切り干し大根、見たことありませんよね(笑)。水分がなくなって細胞が縮まるとこんな恐ろしい姿に。

細いほうも、なかなかの乾燥っぷりです。

あとは瓶などに入れて保管し、使いたい時に使う、ということになりますが、私はチャック式袋で保管しています。このとき、水分がしっかり抜けて乾燥しきっていないと、保管中にカビが生えたりしますので要注意。それから、保管時に便利なのが お菓子などを買った時に入っている乾燥剤 。食べ終わった後に残った乾燥剤はストックしておき、自分で作った干物の保管に再利用しています。

余談ですが、食品は水分量が10~15%以下までさがるとカビが発生しないと言われているそうです。乾燥していると思われてるドライフルーツ、レーズンの水分量は14.5%、乾燥バナナが14.3%、スルメイカが20.2%といった高い水分量があるので、乾燥していると思えるものでもカビが発生する可能性はあります。自宅での乾物づくりもその点を少し気をつけて、しっかり乾燥させて水分を飛ばし、保管の時には乾燥剤を活用したほうがよいと思います。

そうして、今日はこれから 極太切り干し大根の煮物 を作ります!

まず、しっかり水洗いをして汚れを取ったら、30分水につけておきます。

水を切り、今度は鍋で5分ゆでます。沸騰してから切り干し大根を入れて、中火で5分です。

お湯を切ります。1cm厚の極太大根だけあって、なかなかの貫禄ですよね(笑)。あらかじめ1回下ゆですることで、大根臭さを減らすことができます。

次に、300ccのだし汁で大根を5分煮ます。沸騰してから5分ですよ。

だしが乾いて減ってしまわないように蓋をして煮てくださいね。

5分経過するあいだに、揚げとニンジンをカットしておきます。分量はお好みで。切り干し大根より少し少なめに用意するとよいのでは。

5分経ったら鍋に揚げとニンジンを投入。
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・砂糖 小さじ1
を入れてコトコトさらに5分煮ます。以上!

このとき、一般的には蓋をとって煮汁がなくなるまで煮つめるというのが定番 だと思うのですが、私の好みは蓋をして煮ること です。時々混ぜながら、蓋をして煮ると汁気がたっぷり残り、仕上がりはとても薄味になります。薄味なので、大根やニンジン、揚げの味がしっかり味わえて、これまで一般的に食べてきた切り干し大根とは違う味わいに なります。

おでんを作る時なんかに、煮汁たっぷりで煮込み、火をとめて冷めていくときに大根に味が染み込んでいくと言われていますよね。あれと同じような効果を煮汁多めの切り干し大根でできないかなと思ったのです。で、やってみたら本当にそんな感じになり、とても美味しかったのです。

5分煮て、火を止めたらそのまま冷めるまで置き、あとはタッパーなどに煮汁多めのひたひたのだしとともに保管し、少しずつ食べていきます。大根がとても太いので、揚げと大根の見分けがつきません(笑)。太いので食べごたえがあって、しかも薄味なのでたくさん食べれます。

機会がありましたらぜひ一度、1cm厚切り干し大根づくりにトライしてみてください。汁気を切って、お弁当にいれてもよいと思います。私は切り干し大根はもともと嫌いでしたが、この作り方で大好きになりました。

こちらは、別に日に、蓋をせずに煮詰めたバージョンです。煮汁が煮詰まって切り干し大根にしっかり味が入っています。これはこれでもちろん美味しいですよ♪

★参考★ さすがに干すところまでは面倒かなと思われる方は、市販の切り干し大根で作ってみてくださいね。(市販品では、ご紹介したような超極太切り干し大根はあまり無いと思いますので一般サイズでどうぞ)
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