ある夜の、親子の会話。
私:今日楽しかったこと、ある?
娘:最近気づいたことがあるんだよ。楽しいことが「増えた」「減った」って、足し算みたいに数えるのやめたんだ。「楽しいことが減った」って考えると悲しいし、「楽しいことが増えた」っていうのもなんか 変にうれしい感じになっちゃう でしょ。それって、「作ったうれしい」と同レベルな気がして。だから、しあわせをひとつ、ふたつ、って数えるのやめよう、って。
私:なんでそう思えるようになったの?
娘:最近、犬をよくなでるようになったでしょ。(娘は最近、大型犬を飼っている家をよく訪ねている)そこに何度も行くようになってから、しあわせの本当の味を何度も浴び続けた んだよ。そしたら、しあわせの出るところが違う ってことに気づいたんだよ。
私:なるほど、しあわせは数えるものじゃなくて、その時その時、味わえばいいものなんだね。