家庭の自給率アップを目指して、家の中での水耕栽培に挑戦してみました。
いんげん豆の種まきの時期は、4月~6月くらいだそうです。でも、冬場は屋内でエアコンをつけることも多く、また昨今は温暖化の影響で冬もかなり温かい日が多いです。もしかすると、寒い時期でも屋内なら水耕栽培で春夏野菜が育てられるんじゃないかと考えました。
枯れてもいいから、とりあえずやってみよう、と思いついたのが2024年10月。
そうして用意すること、100円ショップのザルとボウル。20cmのものを用意しました。
ザルの上に不織布を載せます。
不織布の上にピートモスを入れます。ピートモスは土よりも軽く保湿性の高い、ふわふわとした素材です。ココピートでもいいかもしれません。
つるなしインゲンの種を入手しました。
このくらい、まいてみます。11粒使いました。
もうひとつ実験として、エンツァイの種を買いました。空芯菜、とも言われているものです。
ボウルの下に水をいれ、ザルを置きます。不織布を通って水が土(ピートモス)の中に染み込むことで、常に湿度の保たれた土状態を作ることができます。
発芽後は、ボウルからバケツのようなサイズに切り替えます。100円ショップで売っていた角形の容器で、ちょうど20cmのボウルがうまく引っかかるサイズのものを探しました。
少量の土ですが、7個発芽しました。
不織布を超えて根っこがどんどん伸びていきました。
空芯菜もぐんぐん成長。
左がいんげん豆、右が空芯菜です。空芯菜は成長が早く、カットして一度料理して食べました。
いんげん豆はヒョロヒョロと伸びるので本来なら何かによりかからないといけないのですが、ちょうどいい棒などもないので、上からひもで吊り下げることにしました。
11月に入り、寒くなってきましたが、日当たりの良い窓辺に置き、昼間はカーテンの外側にしてしっかり太陽に当てました。
成長を待つこと約2ヶ月。無事に花がたくさん先ました。
いんげん豆のような、くるんとしたカーブの花です。
開花後は、小さなクズがたくさん落ちます。こまめに掃除します。
2ヶ月半後、いんげん豆は無事にたくさん収穫できました。
根っこもびっしりと伸びています。
水は普通の水道水に、微粉ハイポネックスを混ぜて与えていました。
いんげん豆、ちゃんと数えておけばよかったのですが記録し忘れてしまいました。太いものだけでも軽く30本は収穫したと思います。空芯菜は1~2回の収穫後、葉っぱが弱ってしまって途中で育てるのを辞めました。夏野菜なのでやはり寒さには耐えられなかったようです。
一方、いんげん豆は10~12月にかけて30本は収穫できたので、かなり頑張ったと思います。約2ヶ月半で葉っぱの色が黄色くなり、育ちが弱ってきたので、ここでひとまず収穫終了、としました。めでたし、めでたし。
毎度のことですが、計算しておきます。
・つるなしインゲンの種 385円+送料80円
・ザル 110円
・ボウル 110円
・角形のバケツ 220円
・ピートモス20L 1480円(送料込み)
※微粉ハイポネックスのコストは入れていません。
合計 2,385円
ザル・ボウル・バケツは何度もこれから使用できます。
ピートモスは20Lのうち、半分も使っていないので、残りは今年また何度も活用します。空芯菜用にも少し使ったので残量計算がややこしくなりますが、インゲン豆の水耕栽培用なら、あと3~4回分くらいは使えると思います。
・インゲンの種 0円(恐らく数年いける)
・ザル・ボウル・バケツ代 0円
・ピートモス 0円
合計 0円
【 今回の水耕栽培で学んだこと 】
①何かを始めるときに初期コストがかかる。
見栄えにこだわってお金をかけすぎず、何事も最低限のコストからまずスタートする。
②最低でも3~4回は継続しなければ元が取れない。1回きりで辞めない。
③種1粒も無駄にせず、大切に育てる。
④経験はすべての知識にまさる。経験は次の知恵を育ててくれる。