手抜き家庭料理の、タイ茶漬け

きままに読書

おしゃれな世界のフリー画像にまどわされてはいけませんよ、↑こちらが現実のほうです。

今日は、仕事や家事、育児、節約に疲れた日の、我が家の超手抜き高級家庭料理をご紹介します。抜いている「手」は、「料理」の手間です。

用意するもの
・永谷園のお茶漬け海苔
・ごま
・塩こんぶ
・小粒あられ
・刺身用のタイの切り身
・玄米緑茶の茶葉
以上が我が家のお茶漬け、必須アイテムです。どれかひとつ欠けても味覚過敏の人物からクレームがきます。

今日は、スーパーで値引きしていたタイの刺身用の切り身を使います。冷凍していたものを解凍しました。

正規価格で買ってももちろん良いですが、何と言っても「腐ってもタイ」と言われる魚の王様なので、値引き上等、です。もし値引きの切り身のタイが売られていたら喜んで買い、すぐ冷凍しています。そして、疲れた日、料理はもうめんどくさいな、という日に使います。

白ご飯の上に、解凍したタイをびっしり並べます。

切り身でなく、サク(塊)で売られているタイのほうが割安なので、通常ならタイがたくさん仕入れられていて店全体がタイのセールをしているときにサクで買って自宅で薄切りにしますが、これは値引きだったので迷わずこちらを選んだものです。

スーパーの値引き商品について、皆さんはどんな印象をお持ちですか?

私は数年前までは、「当日中に食べるなら、値引きでも喜んで買う」と考えていました。ところが、ある2冊の本を読んだことで、値引き商品に対するイメージがガラッと変化し、積極的に手に取るようになりました。

ひとつは、井出留美さんの「賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか」で、もう一つは生方正さんの「攻めの節約」です。
井出さんは元食品メーカー勤務で、現在は食品の廃棄問題などについてたくさんの本を書かれている方。井出さんの本を読み、スーパーの値引き商品は廃棄ロスを減らすためのポジティブな買い物行動なんだと思うようになりました。安売り品を買っているという、時々感じていた気恥ずかしさのようなものが完全に消えました。
生方さんは元高卒自衛官で、若い頃から戦略的な節約と投資に取り組み、2億円の資産を築いたという方。この本は読み終わった後で知り合いにあげてしまったので今はもう手元になく、細かい記憶をたどれないのですが、印象深く残ったのが、スーパーで○○%値引き、といった商品があるということはそれだけの利益を得るようなものに等しいというような内容のことがどこかに書かれてあったように記憶しています。確かに、投資信託を買っても5%のメリットを得るのが精一杯。このご時世に20%もの利益を生み出してくれるものはなかなかありませんが、わずか500円の肉が仮に20%引きで400円になっているとすると、500円払う必要のあったものが100円も手元に残ったことになります。色々な節約本を読んでいた中で、このスーパーの値引き食品に対してこのような意識変換を与えてくれた本はなかったので、私にとっては目からウロコでした。

話がそれましたが、ご飯→タイ→塩こんぶ→あられ→ごまを入れて、

最後にお茶漬けの元を入れます。

一般的にはここでお湯を注ぐご家庭が多いと思いますが、我が家では玄米緑茶を入れます。

お茶漬けの元に既に緑茶味がついているのにさらに玄米緑茶を入れるのか、と言われそうですが、このほうがはるかに緑茶風味が増し、安価なお茶漬けがより美味しく感じられるので、必ずお湯ではなく緑茶をかけています。

高温のお茶を注ぐとタイが湯引きされて白くなります。見た目には全く美的ではない、ぐちゃぐちゃお茶漬けですが、本当に料理がめんどくさい夜や、昼間に脂っこいものを食べた日の夜などにこれでガサガサと食べて済ませます。でも、タイの身が美味しいし、お茶漬けに加えて、塩こんぶの味わいも加味されているし、タイプの違うあられが入ることでこれまたさらにちょっと美味しい。

そんなわけで、「今日はタイのお茶漬けで済まそう!」と子どもに言うと、「やったー!」と言ってくれます。

調理時間はお茶をいれるだけだし、洗い物も少ないし、ついでに美味しいので、一石三鳥くらいの気分です。

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