卵について考えたこと 2023年7月の気づき・まとめ

ちいさな節約

ブログを始めて5回目の投稿です。まだまだ手探り状態ですが、まずは書き続けてみようと思います。今回は、卵の節約について考えたことをお話します。

最近(2023年5月現在)、本当に卵が高くなりました。原因としては、ウクライナ情勢による飼料価格の高騰や、鳥インフルエンザの影響で国内の鶏が減少していることが挙げられるようです。以前は何気なく買っていた卵ですが、価格がぐんと上がったことで、手が止まるようになりました。

我が家でも、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグ、親子丼、フライの衣など、卵は日々の食卓に欠かせない存在でした。特に意識せず、毎日のように使っていたのですが、今では買い控えたり、食べる頻度を減らさなければいけないような気分になることもあります。

「高いなあ」とぼんやりモヤモヤしているだけでは前に進まないので、「実際のところどうなんだろう?」と、一度ちゃんと考えてみることにしました。

我が家の生活圏(自転車で移動できる範囲)には、2km以内にスーパーがいくつもあります。たとえば、最寄りのAスーパーでは、2023年夏現在、卵1パック(10個入り)が税込み321円。

つまり、1個あたり32.1円です。

※赤卵やヨード卵といった高級品には手が出ないので、ここでは「一番多く出回っていて、一番多くの人が買っている卵」を基準に考えることにします。

仮に、卵を毎日1個食べた場合、年間でかかる費用は──

32.1円 × 365日 = 11,716.5円。

つまり、ひとり約1万2千円。我が家は2人家族なので、年間23,433円。おお、思ったより使ってる。数字にしてみると、なかなかのインパクトです。

この金額を目の当たりにして、「少しでも安く買えるところはないかな?」と、卵の価格を意識してチェックするようになりました。そうして見つけたのが、最寄りのAスーパーよりも少し安い、Bスーパーです。

Bスーパーは、少し離れた場所にありますが、自転車なら苦にならない距離です。こちらでは、卵1パック(10個入り)が税込278円。つまり1個あたり27.8円。これを年間で計算してみると──

27.8円 × 365日 × 2人分 = 20,294円。

Aスーパーで買う場合と比べて、年間約3,000円の差。これはなかなか見過ごせません。こうなると、「もっと安いお店はないだろうか?」と、生活圏内のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアまで、卵の価格チェックが習慣になっていきました。

そんな中、ついに見つけました──最安値の卵。その名も「こだまちゃん」。生活圏内のドラッグストアで売られている、小さめサイズ(Sサイズ)の卵です。

目玉焼きや卵焼きにすると、なんとなく小ぶりだな、と感じることもありますが、そろっと出せば案外気づかれません。2人暮らしでフライを作るときなんか、Mサイズの卵1個では衣が少し余るくらい。だったらむしろ、このくらいのサイズの方が無駄が出なくてちょうどいいかもしれません。

よし、我が家の卵はこれから「こだまちゃん」に決定!

 「こだまちゃん」は1個あたり24.6円、年間で換算すると17,958円。ここで、3つの販売店での年間コストを整理してみましょう。

Aスーパー(1個32.1円):23,433円/年
Bスーパー(1個27.8円):20,294円/年
ドラッグストアの「こだまちゃん」(1個24.6円):17,958円/年

同じ「卵」でも、わずか30~40円のパックあたりの価格差が、年間では5,000円以上もの違いになることがわかります。家族の人数が増えれば、その差はさらに大きくなります。

よく「10~20円安い遠いスーパーに行くのは時間の無駄」とか「そういう節約は意味がない」なんて話も聞きますが、私の考え方はこの数年ですっかり変わりました。

「30~40円の差なら、少し遠くても行ってみる」

もちろん、忙しい日にわざわざ無理してまで行く必要はありません。でも、卵のように毎日あるいは頻繁に使う食材であれば、1パックの価格差が積み重なって、大きな差につながる──そんな実感が、私の中にはっきりと芽生えたのです。

以前の私は、「卵の安売り日に卵を買う」という感覚がまったくわかりませんでした。
「数十円の差にそこまでやっきになる?」「私は欲しいときに買う」——そんな風に思っていたのです。

独身時代は心にも経済的にも余裕があって、良質な飼料を食べて育ったニワトリの、いわゆる“良質な卵”を、金額を特に気にせずに買っていました。でも今は、数十円にこだわり、ポイントにこだわり、セールにこだわって買い物をしています。

数十円の価値が、自分の中でぐっと重みを増したから。

選択の自由が多かった頃が、実はとても恵まれていたということにも、今になって気づけました。でも、それがわかったのは、その自由の外に出てみたからこそ。
そして今は、かつての感覚も、今の感覚も、どちらも分かるようになってよかったと思っています。

それは、以前よりももっと細やかに、いろいろなものを見て、感じて、考えられるようになったから。そしてそんな今の暮らしを、感謝しながら楽しめているからです。

 

★     ★     ★

 さて、話は少し変わって。
卵について、以前からぼんやりと感じていた素朴な疑問にも、この機会に向き合ってみました。「ニワトリは1年間に何個くらい卵を産むのか?」。

だいたい 1日1個のペース と言われているようですが、体調や環境の影響もあるため、実際は年間 約300個 ほどが平均的な産卵数のようです。

つまり、「私が毎日1個食べる=ニワトリ1羽が毎日産み続けてくれる」というわけではないんですね。
なんとも当たり前のことですが、実際に調べてみて、ようやくしっかりと理解できました。

もし自分の家でニワトリを飼って卵を得ようとするなら——。
その暮らしには、ニワトリは何羽必要になるのか。
そんなことにも、ふと考えが及んだのでした。

 

なるほど。
我が家(2人分)の1年分の卵をまかなうには、ニワトリが およそ2羽半 必要ということになるわけです。

でも「2羽半」って、ちょっと中途半端ですよね。
鶏を“半羽”だけ飼うなんてできませんし。

だったら、こう考えてみましょう。
人間1人に対して、ニワトリ1羽を飼っている という前提にしてみたらどうだろう、と。

そうすると、1羽のニワトリが年間に産む卵は約300個。
つまり、人間1人が1年間に 300個までなら、ニワトリ1羽でまかなえる 計算になります。

逆に言えば、「毎日1個」はちょっと多くて、年に65日は卵を食べない日がある ということになりますね。
週に1回くらい、「今日は卵をお休みの日」にすれば、ぴったり帳尻が合う感じです。

実際にニワトリを飼っているわけではありませんが、こんなふうに “供給のリズム” に思いを寄せることで、なんとなく卵1個へのありがたみが、ぐっと増した気がします。

 節約の視点から考えると、「ちょっと安いものを買う」、というだけでなく、「ちょっとやすいものを買う」×「ちょっと頻度を減らす」という、節約のかけ算の効果はとても大きい、ということを知りました。

これって、卵に限らず、食材や日常的に使う消耗品に関しても同じような効果を発揮しそうです。例えば、毎日のように使う調味料や洗剤、トイレットペーパーなど、ちょっとした買い方や使い方の工夫で、少しずつ積み重なって大きな節約になりますよね。

そして、この考え方は「少しの工夫で長期的に大きな差を生む」という、長期的な視点を持つことの大切さにも繋がります。

これからもそういった節約術を意識して生活の中で実践していけると、より賢くお金を使う力が育まれるはずです。

 

★     ★     ★

 

 しかし…です。ちょっと待てよ……食費の節約をするということは、摂取カロリーや摂取タンパク質を減らすことにつながらないか? という疑問が次にわいてきました。

 実は私は食が細くてやせぎみ体質なので、ダイエットや節約よりはカロリー摂取を気にした方がいいタイプ。年間 1万円分の卵の摂取を減らすというのは、卵に相当するタンパク質をどこかで補ったほうがいいんじゃないか、と。

 そもそも、成人ひとりが一日に摂取したほうがいいタンパク質 って何g なのか を知らない、考えたことがない。「美味しいものを食べていたらいい」としか考えてこなかったけど、娘の健康や体づくりのためにも、本来どのくらいのたんぱく質が一日に必要なんだろうと、調べてみました。

「ニッポンハムグループのたんぱく質の博覧会」にわかりやすくまとめてありました。

必要なたんぱく質量|たんぱく質にまつわるコンテンツ|たんぱくゴー|日本ハム株式会社
たんぱく質と未来へ!たんぱくゴーサイトです。たんぱく質をもっと身近に、もっと自由に楽しむために「ぱくたん」と「新庄CEO」がたんぱく質をご紹介します。

 これによると、私の推奨量は50g、娘の推奨量は55g!! ああ、娘には私よりも多くのたんぱく質を取らせなければいけない という当たり前のことも今気づいた~!!

 では、こだまちゃんの卵1個に含まれているたんぱく質は何gなんだろう。

 こだまちゃんは1個 何g なのかを測ってみました。↑56g

 1個ずつ計り、平均をだしてみたところ、およそ1個 54g。

 一般的なスーパーの卵は 60g。卵1個のタンパク質は、60g で 7.38g(全卵) 

※日本食品成分表2020年版を参照しました。

 こだまちゃんは6.65g、普通の卵は7.38g。一日の理想の摂取量が50~55gだなんて、卵1個じゃあ、SサイズでもМサイズでも全然たりないじゃないではないか…と、そこだけ見ると不安になってきますが、肉や魚、チーズ、豆腐、納豆など、いろんな食べ物のトータルで理想的な数値に達すればいい。

 ということで、参考までにいくつか調べてみました。

 納豆1パック…タンパク質 6.6~8.3g →我が家では1人1パックが食べ切れないのでいつも親子で半分ずつ食べている。つまり、一人分は3.3~4.15g

 鶏ささみ…100gあたりタンパク質 23g →ささみ1本が何gでタンパク質がどのくらい入っているか今度計算してみよう。

 豚ロース…100gあたりタンパク質 17~22g →私は案外、1回の食事で100gの肉を食べれない…(少食派)。

 焼いた鮭の切り身(70gの場合)… 17~20g →豚肉も鮭も、メイン食材としてかなり優秀なんだな。

 ウインナー…100gあたりタンパク質 17~22g →1本が何gでタンパク質がどのくらい入っているかを今度計算してみよう。

 かにかまぼこ…1本1.82g、5本9.1g → 一気に5本食べられるとちょっとなあ…と今まで思っていたけれど案外タンパク質が多い食材なんだなと見る目が変わった。これからは、大いに食べてもらおう。

 とうふ…100gあたりタンパク質 5~7g →なかなか100gの豆腐は食べられないのでこれについては一度じっくり考えてみよう。

 パルメザンチーズ…20gあたりタンパク質 8.8g →思ったよりたくさん入っていることは判ったが、チーズはカロリーとのバランスも考えないといけないな。

 理想的な娘の1日の摂取量55gを3回の食事で割ると、1回の食事で18.3333なので、18.4g(成人の私の場合は16.7g )。給食はバランス良く考えられているとして、朝18.4g、夜18.4g とれればよいと考えると、もう少し手軽にクリアできそうではある。朝、ウインナーや目玉焼き、かにかまぼこや納豆の朝ごはん、夜は豆腐の味噌汁や豚ロース、鮭やタラなどのメイン料理の組み合わせ。今回色々と調べてみるまで、タンパク質が人間の体の構成要素として、水の次に多い成分だと知ってびっくりしました。。。これまで無頓着に「好きなもの」「美味しいと思うもの」を食べてきたけど、タンパク質が血液や筋肉、骨や髪の毛などにもなると…知らなかった、いや、学生時代にきっと学んだはずだけど多分、自分のこととしてあまり考えていなかったなと思いました。最近読んでいた本で、90歳の方が毎日卵を3個食べて元気に生きていると書かれてあった内容も、今ならやっと理解できます。

★     ★     ★

 最後にもうひとつ。

 我が家のようなひとり親家庭だったり、病気や高齢、あるいはコロナ過の影響で収入が減った方など、経済的にストレスを抱えている家庭が 節約のために食べ物の量や質を減らそうとすると、一日に必要な栄養素が足りない ということがでてくるということも、今回いろいろと考えてみて、今まで以上に肌身に感じました。娘の小学校でも、朝ごはんを食べずに学校にくる子がいると耳にするし、日本の貧困家庭が増えているという話もニュースで聞くことが増えました。我が家だって、たまたま今は私が今は毎月仕事があるけれども、ちょっとした社会の変化で状況は一転するかもしれない。これからさらに色々なものが値上がりするかもしれない、もっと大変になっていくかもしれない、など考えると、やはりこれまでよりも財布のひもは固くなるし(最近はキャッシュレスが増えたのでこういう表現も変わっていきそうですね。そもそも、もう財布をひもでしばることすらない…笑)、気持ちの下がるような暗い未来に想像が引っ張られそうになることもあります。それでもとりあえず、今日は屋根があって、布団があって、ご飯が食べられて、親子で仲良く笑いあえていることは感謝だなと思います。これからも、自分から色々と調べたり、暮らしの知恵で解決できることがないかと試したりしながら、前向きに考えて行動していきたいなと思います。

 これから考えていきたいこと

 ●単純に食費を減らすのではなく、無駄を減らし、家庭での食品ロス(廃棄)を減らし、栄養は減らさない!

 ●体に良い食べ物について、知識を増やしていく!

タイトルとURLをコピーしました