今日は久しぶりに、我が家の「日々のごはん」シリーズです。
子どもから「また作って!」と時々リクエストされるのが、鶏そぼろ。
今回は、さっぱりとした風味がクセになる「梅入り鶏そぼろ」の作り方をご紹介します。
鶏ももミンチは、買ってきたらすぐに小分けして冷凍しておくのが我が家の定番。お買い得のときに購入し、必要なときに必要な分だけ使えるので、とても便利です。
我が家の調味料ボトル「3番」は、毎日の料理に欠かせない一本です。
中身は、醤油・酒・みりんを1:1:1 の割合であらかじめ混ぜておいたもの。
照り焼きや煮物など、よく作る料理の味付けはこの比率が基本なので、毎回いちいち計るのが面倒になり、数年前からこの方法に落ち着きました。
ご家庭の好みに合わせて、甘さを控えたい場合はみりんを少し減らしたり、醤油の種類によっては気持ち少なめにするなど、微調整してもよいですね。
ちなみに、以前は「2番」ボトルも使っていました。こちらは 醤油と酒を1:1で混ぜたもの で、生姜焼きや野菜炒めの味付けに重宝していた調味料です。
当然、「1番」はそのまま 醤油。大容量のボトルで買ったものを小さなボトルに移し替え、「1」のシールを貼って使っていました。
この「1」「2」「3」ボトルたちは、子どもが小さくて慌ただしかった頃にフル活用していた時短アイテム。最近は少しだけ時間の余裕ができたので、「2」は卒業し、「1」と「3」だけが今も活躍しています。
もうひとつの調味料として、梅干しを使っています。
梅干しは、種と実を分けて、実の部分を包丁でたたいてペースト状にします。
ご飯を炊く時に梅干しを入れて炊くと食中毒予防になると昔から言われていますが、実を取った後の梅干しの種でも代用できて経済的です。ほんのり梅風味も残るので、これもまたおいしいポイント。
ペースト状にした梅干しは、タッパーに入れて少しずつ消費していきます。
次に、調味料「3」を大さじ2くらい(※肉の量に合わせて調整)入れ、ペースト状の梅干しを加えて中火にかけます。
調味料が煮立ったら、すぐにごく弱火にして、焦げないように気をつけます。もし水分が蒸発して焦げそうになる場合は、水を少し足して調整します
(※水は最終的に蒸発するので分量は適当でOKです)。
あとは、ひたすらごく弱火でじんわりじんわり焼いていきます。焦らず、ゆっくり火を通すのがこのレシピのポイントです。
汁気がなくなったら完成。
あとは、白ごはんにのせていただきます。
使用する梅の量や調味料の量は、各ご家庭のお好みに合わせて調整してください。
一見シンプルなレシピですが、鳥肉を焼いてすぐに仕上げるのではなく、じっくり時間をかけて煮込むところがこの料理の肝です。
今の時代、「簡単」「便利」「経済的」「時短」といった言葉が飛び交っています。
鶏そぼろのレシピを調べると、フライパンで鶏肉を焼き、調味料を加えてサッと混ぜるだけの方法が多いと思います。それも美味しいのですが、どこか「焼き付けている感」が強く、肉と調味料を別々に食べているような印象を受けます。
つまり、鶏そぼろの味=調味料の味、という感じです。
一方、弱火でじっくり煮込むことで、鶏そぼろはふんわり柔らかく仕上がります。
「焼き付ける」のではなく、「煮込む」からです。
梅干しの風味も加わるので、調味料を控えめにしても十分美味しく感じられます。どこまで減らしても美味しくなるか、ぜひ試してみてくださいね。