またまた「お金のはなし」をします。
今回は「国債」について。
皆さん、国債についてどのくらいご存知ですか。私は2018年に初めてその単語を知りました(笑)。長い間、本当に経済に無関心だったので、恐らく10代の学びの時代に社会の授業で耳にしていたとしても、右から左に流れていたのでしょう。社会人になってからは本業のジャンル以外興味がなく、経済、金融、政治、社会情勢などには無関心でした。
……が、何度も申し上げているように、40代になってこのままではやばいと人生の学び直しを始めました。
そんな中で、「世の中には、『国債(こくさい = 国の債券)』という商品があるらしい、普通の人でも買うことができるものらしい」と知りました(笑)。
この、普通の人でも買える国債のことを、「個人向け国債」と言います。
まずは、国債について知るために、財務省のページを見てみましょう。
国債とは、といったところをクリックすると細かい説明がされていますが、お硬い文章なのでちょっと分かりづらい。そんな方には…
……をクリックすると、初歩的な情報を知れます。
お金についてたくさん本を読み、その中で数々の投資商品について学びましたが、大半の方は「国債を買いましょう」とはあまりおすすめされていません。理由は、国債を買って利益をとるより、投資信託などの株を買って利益をとるほうがはるかにお金が増えるからです。つまり、国債のメリットは「大きく増やす」ことにはないと言えます。
①元本割れがない → 買っても損しない
②1万円から買える → 手軽に買える
③日本国が破綻しない限り安心 → 当面、大丈夫そうだ
④発行後1年以上経過したら換金可能 → 1年使わないお金の置き場所にいいかも
⑤0.05%(年率)の最低金利保証 → 銀行よりよさげ?
⑥年12回(毎月)発行されている → 買いたい時に買える
……ということで、迷っている間に人生が過ぎ去ってしまうと思ったので、これも経験とばかりに1年前に「個人向け国債」を買ってみました。
SBI証券の場合は、債券の取引ページ→円貨建→国債に進みます。おすすめは個人向け利付国債(変動・10年)です。現在、国債の利率がどんどんあがっていて、直近で販売されている第179回個人向け利付国債は年0.830%です。(2025年2月現在)
例えば100万円を預けると、0.830%の利が付きます。
100万 × 0.830% = 8,300円
この8,300円から所得税、地方税等が引かれるので実際に受け取れる金額は1,500円くらい引かれて6,500~7,000円くらいの間ではないかと思いますが、銀行に預けて得られる利子より割高なのでメリットは大きいです。
個人向け国債は購入から1年後から換金できるので、1年間絶対に引き出せないという縛りだけを守れれば、銀行よりもお得なお金の保管場所になります。でも、多くの人がまず国債を知らないし、買っている人も身近には少ない。だから誰も私に国債のことをこれまでの人生で教えてくれる人はいませんでした。
経験のためにと昨年購入し、先日無事に初めての利子を受け取りました。1年前、買うときはとてもドキドキしましたが、経験を通して手応えと安心感を得ることができたので、今後はお金の保管場所を銀行ではなく国債に置いておく、ということが選択肢のひとつになりました。
尚、国債を売買する場合は、郵便局や地銀などを利用すると開設手数料がかかるので、ネット銀行を通じて自力で売買できるようになれるとよいです。売買もとても手軽です。
今後コンスタントに労働収入が入っている間は、生活費の3ヶ月分くらいを銀行預金に置き、残りは国債で持っておくという形でもよいなと今は考えています。自分から学びにいかないと誰もこんなことを教えてくれない、お金についての情報は40代に入ってから知ることばかりです。
未来を思うと焦りそうになりますが、これからもゆっくり自分のペースで学んで行動していこうと思います。
※個人向け国債を満期より早く売る場合(途中換金)、上場株式の譲渡所得となり、原則として譲渡損失が発生するので注意が必要です。
詳しくは、
個人向け国債についてのよくある質問
をすべてよく読み、確認しましょう!