つみたてNISAを始めたのは、離婚を契機として保険や家計を見直したことがきっかけでした。何も分からなかった私は、思い切って有料のファイナンシャルプランナー(FP)に相談。借金からの再スタートでしたが、なんとか2年で返済し、ようやく貯金ができるように。
FPから教わったのは、私に本当に必要な保険は「収入保障保険」と「医療保険」だけで、子ども向けの保険や過剰な生命保険は不要ということ。そして、つみたてNISAやiDeCoといった「未来に備える投資」が有効であるという考えでした。
その時、「投資なんて自分には縁がない」と思っていた私が出会ったのが本書です。
「大学卒業までの知識で食べていけると思っているなら、世の中を甘く見ている」
「投資は文明を進歩させ、社会を良くする力がある」
という言葉にハッとさせられました。
少額から始めた投資は5年目に入り、2023年時点でつみたてNISAとiDeCoで計20万円ほど増えました。最初のドル建てETF配当はわずか1.45ドル。でも、自分で知識を得て始めたこの一歩は、金額以上の価値があります。
「投資」は、頭を使う労働。体を使う仕事と同じく、他者への価値提供の対価です。本書は、投資や経済の話にとどまらず、「生きる力」をどう身につけるかを問いかけてくれる一冊でした。
もっと早く知りたかった。でも今だからこそ響いた。そう思わせてくれる本に出会えたことに感謝しつつ、これからも学び続けていこうと思います。
2023年8月31日
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